11月頃、大阪青森間を走る寝台列車「日本海」が来年3月に廃止になる、とのニュースがあったので、慌てて「日本海」では無く、上野発の夜行列車「あけぼの」に乗った。廃止を惜しむなら廃止にならないように普段から利用すべし、とかいうじゃないですか。だから。
部屋はこんな感じ。
洗面台は前もご紹介しましたっけ?手前に引くとこのようになる。
A個室は車掌さんに言って鍵を開けてもらうと、隣の部屋と行き来できるようになる。
北海道に行く夜行のように、食堂車やサロンカーが付いていたらそれはそれは心躍ったであろうに、やはり「あけぼの」も風前の灯火なのか、食堂どころか車内販売や自動販売機すら無く、乗る前に全て調達して乗り込まなくてはならない。のは、やや興醒めなのである。またオヤジ雑誌調になってますけど。
ま、それでもウキウキと上野松坂屋で買ったお弁当食べ、高崎を過ぎたあたりから素晴らしい星空が見え、プラネタリウム!プラネタリウム!と喜んでいたのもつかの間、俄に空はかき曇り、車窓がミスティな感じになり始め、雪が降り始め、水上あたりで吹雪になった。
ちょうど日本海側が寒波に襲われていた時で、この2日前の列車は運休になっていたくらいだから、新潟から秋田の日本海沿いを走るあたりは超徐行。
一時間半くらいの遅れで弘前に到着。
ここで降りた。
旧制高校とお城のある街は面白いに違いない、と思っているんだけど、このように雪に覆われてしまうと、何がなんだかわからなかった。
弘前城も雪に覆われ、お堀も凍る。
つらら。
弘前に着いた日の最高気温はマイナス3度。翌日は0度だったかな。
弘前に行く前に、放送局のネットのページでライブカメラ映像を見つけて、「雪が降ってるねー。」「止んでるねー。」「人がいないねー。」「朝だからねー。」などと言いながら見てたんですよ。
お城のまわりにその見慣れた映像の場所を発見したんですよ。
早速ipadを取り出し、待つ事2分間。(ライブ映像は2分ごとの更新だった。)
おぉ、写った。
どこでも同じ事をしているんだけど、喫茶店に入ったり、お菓子を買ったりしながら過ごした。
弘前は洋菓子屋とかパン屋(ブーランジェリー的な)がとても多かった。今度行ったら、片っ端から入ってアップルパイの食べ比べをしたいと思う。
あと、弘前は珈琲の街らしく、喫茶店も充実しており、そんなパンフレットもあったりするんだけど、観光客向けでない喫茶店も沢山あり、宿の若旦那が勧めてくれたルビアンはとてもいい店でした。
夜11時まで開いているのもいい。とても美味しいコーヒーだった。
あとは弘前の写真をいくつか。
その若旦那の宿は指定文化財になってる古い宿。
こんなごたいそうに見えるけど、かなりお安く、しかもざっくばらん。
お風呂は宿にも、一応部屋にも付いてるけど、若旦那が近所の銭湯に連れてってくれた。弘前の銭湯はどこも温泉なんだって。吹雪なのに、けっこう近所の人が来てた。
夕飯はあたりを付けていた寿司屋に行ったら失敗だった。若旦那のお勧めの店にすれば良かった。
イガメンチ食べた。
街の風景。
青森市は後ろに八甲田山が控えているから降雪量が多いんだって。
(これはパンだけど。工藤パンのイギリストースト、ちょっと有名らしい。美味しかった。)
予想外に充実の博物館を観覧したり、海の近くの展望台に行ってみたり、市場を覗いたり。
そしたらあっという間に夕方になって、また夜行に乗って帰って来た。
で、2時間以上遅れながら上野に到着。
北国から雪を連れて来たよ。
楽しかったのか楽しくなかったのかよくわからない日記になってしまいましたが、実はとてもとても楽しかったです。青森県すてき。もう一回行きたい。(と、いつでもどこに行っても思うんだけど。)